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最近密かに話題になりつつあるNvidiumが凄い!
NvidiumはSodiumの代替レンダリングバックエンドで、NvidiaのみのOpenGL拡張機能を使用し、FPSを大幅に向上してくれます。
代替レンダリングバックエンドとは、コンピュータグラフィックスやウェブブラウザなどで使われるレンダリングエンジンの代わりに使うことができるバックエンドのことです。これは、レンダリング(描画)処理を異なる方法や異なるソフトウェアで行うための仕組みです。
描画距離128チャンクに設定してもこのFPS値!
バックエンド(backend)とは、コンピュータシステムやアプリケーションにおいて、ユーザーから直接見えない部分で処理を行うサーバーやシステムの部分を指します。フロントエンド(frontend)がユーザーインターフェースやユーザーと直接やり取りする部分を担当するのに対し、バックエンドはデータの保存、処理、管理などを担当します。
NvidiumをSodiumを入れた環境に追加するだけで、FPS1000超えの2倍弱のFPS向上が見込めます。
なんと2000FPS近くまでFPSが向上しました。
ただしこれはグラフィックボードがNvidia GTX 16xx / RTX 20xxシリーズ以上でOpenGL対応していることが必須です。
OpenGL(Open Graphics Library)は、2Dおよび3DグラフィックスをレンダリングするためのクロスプラットフォームAPIです。
そして一番のデメリットが、シェーダーパックと同時使用ができないということ。
これはシェーダーをオンにするとNvidiumの機能がオフになり、シェーダー利用しつつNvidiumで軽量化するということができません。
しかしシェーダーと同時利用以外の使い方であれば、その恩恵は計り知れません。
動画で分かる『Nvidium』の凄さ!
ずんだもんが丁寧にオススメ軽量化MODの紹介とNvidiumのフレームレート検証&徹底解説します!
ブログ記事画像では伝わりにくいフレームレート検証を実施!
バニラ、Sodium+各種軽量化MOD、Nvidium追加時のフレームレート(FPS)値の比較検証をしています。
ブログ記事と併せて観ることにより、Nvidiumについて理解が深まります。
テクスチャ改善リソースパックについても触れています。
ぜひチャンネル登録と高評価をお願いします。
今後の記事と動画作成のモチベーションが上がります!
動作環境
これらのMODは以下の前提で動作します。
MODダウンロード先:Modrinth
※アドオンがダウンロード先をModrinthを推奨しています。
対応Mod Loaders:Fabric/Quilt
必須ハードウェア:Nvidia製グラフィックボード『GTX 16XX』 以降
(OpenGL対応)
必須MOD:Sodium
推奨MOD:
- Bobby:レンダリング距離をサーバーの表示距離設定よりも大きくすることができます。
- Sodium Extra:Sodiumの機能を拡張します。
- Lithium:多くのシステム(ゲーム物理、モブAI、ブロックティックなど)を改善
- Reese’s Sodium Options:SodiumのUIを向上しUX(ユーザー体験)を高めます。
- MOD Menu:Bobbyの距離設定などのオプション設定をゲーム内から変更できます。
- FPS – Display:FPSを表示してくれます。大きさや色の変更も可能。
※シェーダー(影MOD)とNvidiumは排他関係にあります。
(シェーダーをオンにすると、Nvidiumの機能はオフになります)
Nvidium導入と設定解説
では実際に導入する方法とビデオ設定項目について解説をしていきます。
Nvidium導入時のメニュー
『Nvidium』設定項目用のタブが増えます。
この設定画面は、マイクラのメニューにある『ビデオ設定』です。
『Sodium』『Sodium Extra』『Reese’s Sodium Options』を導入することにより、このような構成の画面となります。
Nvidiumを導入するためには、最低限『Sodium』の導入が必須です。
簡単な導入方法
外部ランチャーを使用する
CurseforgeとModrinthの両方からMODをダウンロードすることができるATランチャーがおすすめです。
ビデオ設定項目『Nvidium』セクションの解説
日本語化してみましたが、実際に触る箇所は少ないです。
Disable nvidium
Nvidiumを無効にします。
保存されず、再起動後に再度有効になります。
領域維持距離
読み込んだ部分を維持する距離を設定します。
時間的な一貫性を有効にする
振り向いた時の不自然な画像の乱れを除去
「時間的な一貫性を有効にする」とは、動作中にビジュアルの一貫性を保つことを意味します。具体的には、カメラの向きを変えたときなどに生じるアーティファクト(不自然な画像の乱れ)を減らす機能です。
非同期bfsを有効化
非同期のbfsチャンクセクションの読み込みを有効にし、移動時のフレーム時間を大幅に短縮。レンダリング距離が長いほど顕著。
「非同期BFSチャンクセクションの読み込みを有効にする」とは、ゲームのチャンク(地形やオブジェクトのデータの小さな部分)を読み込む際に、非同期的にBFS(幅優先探索)を使用する設定を意味します。
- 非同期: 同時に複数の作業を独立して行うこと。これにより、ゲームのパフォーマンスが向上します。
- BFS(幅優先探索): データ構造を探索するアルゴリズムの一つ。効率的にチャンクをロードするために使われます。
- チャンクセクションのロード: ゲーム内のチャンクをメモリに読み込むこと。
この設定を有効にすると、移動中にチャンクのロード時間が大幅に短縮されます。特に、レンダリング距離(描画距離)が長い場合に、パフォーマンス向上の効果が顕著です。
自動メモリ制限
システムの利用可能なVRAM量に基づいてメモリ制限を自動的に設定します(最大メモリを編集するには設定を閉じて再度開いてください)。
最大GPUメモリ
許容される最大GPUメモリ。
この制限に達するとチャンクの除去が開始されます。
透明度のソート
透明度のソートレベル。各レベルはパフォーマンスと視覚品質に異なる影響を与えます。
- なし:透明度のソートなし。影響なし、見た目は悪くなることがあります。
- セクション:sodiumと同じレベルの透明度を提供し、影響は最小限です。
- クアッド:インクリメンタルソート。複数のフレームにわたってジオメトリを正しくソートし、ソート中に視覚的な奇妙さを引き起こすことがあります。
統計レベル
統計ログレベル。除去レイヤーの可視性カウントを追跡します。
この設定は、カリングレイヤーの可視性カウントを追跡するための統計情報の記録レベルを制御します。
統計ログレベル: どの程度詳細に統計情報を記録するかを設定するオプション。
カリングレイヤー: 描画の最適化のために、プレイヤーから見えない要素を非表示にする処理。
可視性カウント: 特定の要素(この場合はカリングレイヤー)が表示された回数を記録すること。
つまり、この設定を使うと、ゲーム内でどのカリングレイヤーがどれだけ表示されたかを記録し、そのデータをもとに最適化やデバッグが行えるようになります。
おまけ:MOD追加によるFPSの変化比較検証
検証条件は以下の設定で、クリエイティブモードでの上空静止時でのFPS値を計測する方法です。
検証の結果・・・
F3キーで表示できるデバッグ画面に表示されるFPS表示は、ゲームプレイ画面上でのFPS表示より激しく低下することが分かります。これはデバッグ画面の処理の影響です。
バニラ(マイクラ単体)から比べて、Sodium導入するだけで3倍、Nvidium導入も導入することで5倍も変わることが分かりました。
SodiumとSodiumのアドオン追加時のFPSの値は誤差程度ということが分かりました。
参考:ゲームプレイ画面でのFPS表示
マイクラ本体のみ
Sodium
Sodium+Sodium Extra
Sodium+Sodium Extra+Lithium
Sodium+Sodium Extra+Lithium+Nvidium
参考:デバッグ画面上でのFPS表示
バニラ:FPS 172
Sodium:FPS 360
Sodium+Sodium Extra:FPS 375
Sodium+Sodium Extra+Lithium:FPS 366
Sodium+Sodium Extra+Lithium+Nvidium:FPS 960
日本語化リソースパック配布
DeepLで翻訳し、実際にプレイしつつ表現や解釈の違いなどを修正しています。
皆さんにも是非使っていただきたく配布したいと思います。
利用規約
- 機能不全やデータ損失など、この日本語リソースパックを使用したことによるいかなる不利益に対しても当方では責任を負いかねますので、自己責任でご利用ください。
- 再配布(二次配布)は禁止です。
- 動画配信やブログ等での使用はご自由にお使いください。
その際のクレジット表記は不要です。してくれた喜びます程度です。
ファイルのダウンロード
Nvidium ver. nvidium-0.2.6-beta
ファイル差替え:6/1 20:22
変更内容:翻訳微修正
このリソースパックは言語の変更だけなので、これ以外のバージョンでも使えますが、新規に追加された部分が未翻訳で表示されますのでご了承ください。
ファイルの構成
\assets\該当MOD名\ja_jp.json:言語ファイル
\pack.mcmeta:リソースパックの情報が記載されているファイル
\pack.png:リソースパックのアイコン画像
リソースパックの導入方法
リソースパック導入について別記事で詳細にまとめましたので、こちらをご覧ください。
動画で解決!リソースパック導入手順
リソースパック導入の流れを説明しています。
ぜひチャンネル登録と高評価をお願いします。
今後の記事と動画作成のモチベーションが上がります。
翻訳フィードバック協力のお願い
「この翻訳おかしいんだけど?」「ニュアンス違うかも」や誤字脱字等を発見された場合、この記事のコメントに残していただけると、内容を確認し問題がなければ反映します。
初めまして。
これはリクエストと言うか願望なのですが、Create: The Factory Must Growという石油を扱うCreateのアドオンが在るのですが、日本語で解説してる物が軽く調べた所一つ二つあるだけ。
日本語化リソパもあるにはあったのですが古いせいか今のバージョンで適用できず、英語が出来ない浅学の身で触る事に二の足を踏んでいる状態です。
そもそもこのアドオンの日本での知名度自体がそこまで高くないのかも知れませんが、個人的には非常に面白そうなので、もし興味を持たれ、時間が許すのであれば日本語化リソースパックの提供や、解説などして頂ければなぁと。
youtubeの動画(チャンネル登録させていただきました)やここでの日本語化リソースパックに大変助けられてます。
特にcreate-new-ageの日本語化は本当にありがたく使わせて頂いてます。
この場を借りてお礼を言わせて頂きたい。
ありがとうございます。
コメントありがとうございます!
Createに石油のアドオンがあるのですね。アンテナ張り切れておらず知りませんでした。
検索したところ、ニコニコ動画で去年末アップロードの動画で日本語化リソースパックがあるようですが、それでは不足がある感じでしょうか?
該当動画
動画説明を軽く読んだだけなので違ったら申し訳ありません。
それが古いようであれば、日本語化検討したいと思います。
チャンネル登録ありがとうございます!
これからも皆さんのお役に立てる情報を発信していくので、よろしくお願いします。
私もその日本語化リソースパックを試してみたんですが、自分の環境、minecraft1.20.1forge、MODバージョン0.8.0b(今年の2月4日更新)では適用できなかったんですよね。
ファイルの中身がおかしいですね。正しいja_jp.jsonが入っていません。
作者にそのことをお伝えください。
「『\tfmg\lang』フォルダに正しいja_jp.jsonが入っていません」と。
あとファイル内にも誤記があり、これでは正しく動きませんね。
誤記箇所 “block.createindustry.heavy_casing_door”: 重厚なドア”,